日本工業大学では、2008~2010年度の3年間にわたり経済産業省の産学連携パートナーシップ事業の支援を受けて、高度金型人材育成を目的としたカリキュラムの開発を、金型産業関係者(経営~技術~教育)のご協力をいただきながら進めました。
この成果をもとに、本学では2011(H23)年度より本学に金型教育事業部を設立し3つの教育ユニットを開講いたしました。技術者育成においては、金型に関する充分な基礎力と実践的設計力、応用力等を身につけるために金型入門・基礎ユニット(U1)および金型実践ユニット(U2)を開講しております。
現在、金型設計者に限らず、製品設計担当者や品質管理者、技術営業者など多岐の方が参加される講座となり、社会人技術者の育成に寄与しております。
全国たくさんの企業様からご参加いただいています。
下図は2018年度から2023年度までの5年間に参加された都道府県別の事業所数です(年度間の重複除く)。コロナ禍を経て現在まで、多くのご参加いただきました。
2018~2022年度においてご参加された事業所様の状況(年度間の重複を除く)
・新入社員に対する金型設計の基礎習得や土台づくりのため研修の場として活用したい
・自社で教育体系を作りたいが広がりを持って整理されたカリキュラムや教材がないため社
員を参加させたい
・指導社員が独学で学んだ知識しかないため金型についてのイロハを身につけたい
・会社で自社に特化した技術意外に汎用的な理論や知識を学びたい
・やり方は教わるが、その背景にある理論をちゃんと学びたい
・自社技術に偏りがあり関連する他の技術知識やノウハウ不足により顧客開拓ができないため
全般的に学びたい
・生産から設計など社内人材のスムーズな活用を可能としたい
・ベテラン社員と若手社員のコミュニケーションギャップがあり技術継承が進まない
・外注する金型の試作品の不具合を無くすために、成形現場に金型設計の知識を習得させたい ‥等